2011年2月

このコーナーでは、毎回お客様からご用命頂いたしみ抜きの加工例をご紹介いたします。また出来るだけ後日、その施工後の加工画像もアップしたいと思います。ご自身のお着物のメンテナンスのご参考になれば幸いです。



事例・１　酸化シミ　（しらとり台　Ｆ様）

これは絽の付け下げです。

アザミの花と葉の部分に黄変シミが出ていて、このようなシミが全体にあります。このシミの主な原因はタンスの中の湿気です。虫干しをせず、長い間しまい込むことで、酸化して黄ジミになるのです。付けたシミは付けた場所だけに現れますが、湿気によるシミは全体に発生します。酸化のシミですから表面に付着しているわけではないので、洗っても落ちません。酸化シミの修正には漂白加工と染料を使った工芸修整が必要です。

工芸修整は通常のシミ抜きに比べ、手間がかかる分料金は高めです。

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