2011年7月
コレ、直りますか?しみ抜き加工事例⑤
事例⑤ 酸化しみ ( 若葉台 O様 )
白地の綸子生地の酸化したしみです。
よく見ると、明らかに生地が逝ってます。これはキツイ。
白い生地がコゲ茶になるほど酸化が進んだしみの場合、
生地が劣化して、硬化します。実際、触ると硬くなっています。
こうなると、強い薬品は使えません。穴があきます。
一般にこのような重症のしみは無理に抜こうとせず、
染料で修整します。つまり、チョチョッと描いて、誤魔化すのです。
“誤魔化す”というと語弊があるので言い方を変えれば、
そこに模様を描いてしみをごまかすのです。(?)
幸いにして、この着物は全体がこんな感じの小紋柄なので
加工はし易いと思いますが。
はたして。