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★【しみ抜きビフォーアフター】⑥
やはり残ってしまいました。初の返品事例です。
黒褐色のシミは薄くはなりましたが、酸化跡は消えていません。
どうやら「サビ糸」ではなかったようですが、
しみが薄くなると同時に柄も抜けてしまいました。
酸化したしみの地直しには、必ず漂白加工が伴いますので、
どうしても染料を使った手書きの修整工芸が必要になりますが、
たとえば江戸小紋のような細かい模様の場合は、大変な手間がかかります。
しみ抜きとは単にしみを落とすことではなく、
しみの部分を総合力で原状回復すること、を意味します。
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