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きものトラブル事例集

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ウォータースポット

一越や古代ちりめんなど、捻糸を使った生地に水滴などが落ちると、その部分だけ地色が濃く見えることがあります。これは生地が部分的に収縮し、光沢異常によって濃く見えるもので、ウォータースポットと呼ばれます。ちりめんなどのシボの立つ生地は湿気に弱く、水がかかるとその部分だけ縮み、陰影となるのです。ウォータースポットを直すには、部分的であれば蒸気を当てて再整理することで修整できますが、例えば土砂降りの雨に当たったとか広範囲に濡れた場合は、解いて洗い張りをしなければならなくなり、大事になるので注意が必要です。ウォータースポットを防ぐには撥水加工を施す等、事前の準備が大切です。

 

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     ウォータースポット。濃い部分が縮んでいる。

    (京都市産業技術研究所資料参照)


 

 

 

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