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2016年11月

きもの de短歌 その9

お太鼓の 結び上がりにシワとりて たれ先その下 たしかめるべし

・・・帯結びには「きもののレベル」が表れます。着付けは「技術」なので、その人の創意と個性が映るのです。帯だけでなく、例えば衿の合わせ方、裾の収まり方など、何気ない着姿に表れます。ま、平たく言えば着慣れてるか、ビギナーかですね。帯結びで言えばお太鼓のかたち、胴の巻き方、たれの長さ、帯揚げの出方や帯締めの房の始末等、ひとつひとつのディテールにまで表れてしまいます。でもね、それを隠す必要はありません。きものが身にまとうものである以上、体形の違いによりその着姿は人其々です。判で押したようにはいきません。そこに創意と個性が生まれるのです。キレイな着方より、自然な着姿。洋服には出来ない着こなしの醍醐味です。