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さ行

スリップ

スリップとは生地が左右に引っ張られることによって、たて糸とよこ糸がズレる現象(形態変化)のことで、一見すると破れたように見えますが、実際にはたて糸とよこ糸が交差する部分がズレて隙間が開いてる状態です。左右に力がかかる腰周りに起こりやすく、着物や長襦袢、胴裏など生地を問いません。

スリップを引き起こす原因とされるのが、生地の柔軟加工で使用される柔軟剤で、この濃度が高いと滑脱抵抗値(摩擦係数)が低くなり、スリップが起きやすくなるといいます。また、色目を深める深色加工剤の多用も原因とされています。写真2は、色糊を使った型友禅の着物の背縫いに発生したスリップで、糸が動いたことで未染着部分が露出する「目むき」という状態。

スリップは裏地に発生した場合は交換&仕立て直しで対応しますが、スリップ自体は直りませんので注意が必要です。

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写真1 夏襦袢にできたスリップ

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写真2 型友禅に発生したスリップと目むき

 

 

 

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