2019年3月
きもの de 短歌 その17
半衿の ししゅうや柄にも格があり 白はいつでも 色は普段に
小物の合わせ方が分からないという声をよく聞きます。でもフォーマルとカジュアルを区分けできれば、そんなに難しくはありません。半衿はフォーマルの場合、原則「白」です。刺繡ものを使うのであっても地色は白。またその刺繡も、若い人の振袖や訪問着ならば色糸でもかまいませんが、第一礼装の留袖にする場合は「金・銀・白」の糸に限ります。これだけです。難しくないでしょ。ではカジュアルならどうか。はい、これは何でもありです。おしゃれの範疇であれば何んにも言われません。おしゃれは好みですから。ダイジョブですよ。あなたのセンスが問われる以外は。
半衿と同様、合わせ方が難しいと言われるのが重ね衿(伊達衿)。ポイントは左肩の柄中の一色を用いること。ただどの色がいいか、その色が合うのかは、実際に合わせてみなければ分かりません。重ね(衿)の色には文字通り色合わせの彩り、トリミングによる強調性、そして全体の色のバランス、この3つの要素が込められます。だからこんな色でこんな感じなんだけど、どの色がいいですかって聞かれてもそれだけでは分かりません。実際にいろいろ合わせてもけっこう難しい。また拘る人はトコトン拘ります。以前、午前中に来店して午後に改めて着物持ち込んで、八掛の色見本まで持ち出してようやく納得してもらったことがありますが、それくらい難しい。しかもその人結局買っていかなかったというオチが付く。苦い思い出です。
黄色い花が・・・
黄色い花が咲きました、・・・・・ん!?
着付けサークル「つむぎの会」のご紹介
着付けサークル「つむぎの会」
手結びで、自分で着るための、きものを楽しむための
着付けサークルです。初心者から上級者まで、明るく
楽しく、お稽古しています。
目指すは “きもの美人”。
貴女の参加をお待ちしてます。
着付けサークル「つむぎの会」
1回 600円
第2・第4木曜日 PM12:30~15:00
コミュニティハウス・本の家
青葉台2-25-4 981-1400
<お問い合わせ>
遠藤 090-1203-2657
小宅 090-4812-9641
極厚とんかつ
日本橋人形町の「富士喜」の極厚とんかつ。
下の白いのが割り箸の袋。
一切れ4~5口分。かじる感覚。
これでゴハンと味噌汁・漬物ついて2800円。
安いか高いかは別として、全部食べるとお腹いっぱいです。
や~もう歳だな~、一週間はもういいね。
で、翌週行きました。
金彩加工の劣化
これは留袖の金彩模様の劣化です。
金彩加工の箔はバインダー(接着剤)で貼り付けられているのですが、湿気等保管状態が悪いと
接着剤が劣化して剥離しています。画像の金彩は糸目に本金を使ったしっかりした加工のものですが、
やはり30年以上経つと劣化は否めません。中には金彩の接着剤が浮いて出て、生地がくっついて
剥がれなくなるケースもあります。いずれの場合も湿気によるバインダーの腐食が原因です。
この留袖は当初丸洗いでお受けしたのですが、金が更に剥がれる恐れがあるため部分洗いに変更しました。