染み抜き
金彩加工の劣化
これは留袖の金彩模様の劣化です。
金彩加工の箔はバインダー(接着剤)で貼り付けられているのですが、湿気等保管状態が悪いと
接着剤が劣化して剥離しています。画像の金彩は糸目に本金を使ったしっかりした加工のものですが、
やはり30年以上経つと劣化は否めません。中には金彩の接着剤が浮いて出て、生地がくっついて
剥がれなくなるケースもあります。いずれの場合も湿気によるバインダーの腐食が原因です。
この留袖は当初丸洗いでお受けしたのですが、金が更に剥がれる恐れがあるため部分洗いに変更しました。
トラックバック(0)
トラックバックURL: https://www.ayashou-kimono.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/564