2013年2月
リフォーム事例◎留袖を帯にしてみました。
留袖を名古屋帯(付け帯)に仕立て替えた事例です。
きものを帯にリメイクすることはよくありますが、柄の出し方を気にする必要のない
小紋や紬を選ぶのが一般的です。
留袖は絵羽柄なので、どこの柄を使うかがポイント。
上の柄は金彩と刺繍で竹林を描いたものですが、ややもするとベタ柄になりやすく、
考えた挙句、後身頃の部分をチョイスしました。
八寸の帯巾、身頃布の柄付けの寸法、汚れやスジの痕、それらを考慮しながら
お太鼓にした場合の構図を考えます。
センスが問われるとこですが、はたして・・・。
こちらは折鶴の柄の留袖を帯にしたもの。
前身頃のポイントとなっている柄をそのままチョイスしました。
きものの柄付けのポイントと、帯のそれとは全く違います。
きものの柄を帯の柄とした場合、どのような構図が一番バランスがいいか。
それをあれこれ考えることはリメイクならではの楽しみと、苦しみです。
ちなみに加工代はどちらも5万円前後。