ホーム>インフォメーション>2016年8月

2016年8月

▲きものトラブル事例集▼

か行

カビ

たんすの保管中に起こるトラブルの代表がカビです。カビが生える条件としては①温度②湿度③栄養分(この場合繊維)④酸素で、これが揃うとどのような場所でも簡単に発生します。カビの特徴はニオイです。カビ臭がして斑点状のしみがあったら(見当たらなくても)、ほぼカビと疑って間違いありません。カビに侵されるとその部分は酸性となり、色とびや変色の原因になります。カビは一度発生すると、その種類・程度にもよりますが、完全に除去するのは難しく、染替等にも支障が出ます。カビへの対処としては、何よりもカビを発生させないことです。そのポイントになるのが湿度のコントロールで、保管中の湿気をいかに取り除くかがカビ発生防止の決め手となります。乾燥剤を常用したり、虫干しをこまめに行って湿気を溜め込まないようにすることが何よりも大切です。

2016819153012.JPG

大島紬に発生したカビ(京都市産業技術研究所資料参照)

2016819153055.JPG

織物に発生したカビ(京都市産業技術研究所資料参照)

 

 

残暑お見舞い申し上げます。お盆・・・

<お盆休みのお知らせ>

下記の日程でお休みいたします。

8月10日(水)~17日(水)