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★【しみ抜きビフォーアフター】③
しみ抜き加工事例③のビフォーアフターです。
試験の結果、しみは水性のものと判明。
幸いスレもなく、良く落ちました。
地紋のない変わり一越は、生地の変化が目立ち易く、
しみを付けた場合は十分な注意が必要ですが、
これをお持ちになった方は、その辺りのことを
よくご理解頂けてたので、キレイに加工できました。
変わり一越に限らず、実は無地の着物(訪問着・留袖など、
無地場の多い着物も含む)のしみ抜きで厄介なのが、
糊の「水カタ」です。
「水カタ」とは、生地に含まれる糊の「跡」のこと。
後染めの生地には、程度の差はあれ糊が含まれていて、
その糊がしみ抜き加工で動いて、その跡が「陰影」のように残るのです。
特に無地の場合よく目立ち、
一見するとしみやムラがまだ残っているように見えます。
糊がきつい生地の場合は、カタを消すために、またカタを作るという悪循環に陥ることがあり、
職人泣かせの生地と言えます。
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