2016年12月
きもの de短歌 その10
色により 帯締めの向き使い分け 金銀濃淡 濃い方が右
・・・帯締めにも様々な色柄があります。そのすべてに組み合わせの格があるので、初めはなかなか分かりにくいですね。大きくフォーマルとカジュアルに分けると、金銀・薄色のポイント柄の平組みがフォーマル、無地・濃色・総柄の丸組(平組)がカジュアル、となります。また平組の帯締めには必ず裏表があります。見分け方は金糸組の方が裏側、または房のところの「ヘソ」側が裏です。それと平組みの帯締めはポイント柄が多く、ほとんどセンターより左右どちらか寄りについています。この場合は自分から見て、必ず左側に柄がくるように締めましょう。
▲きものトラブル事例集▼
さ行
しわ
しわは一度でも着ればどうしても付いてしまうものです。しわの発生は、その生地の持つ特性(伸縮性・復元性)により多少の違いはありますが、着たことにより付く、帯下部分と正座したときに生じる後ろ身頃の膝裏付近のしわは、ほぼ100%発生します。
原因は「湿気」です。着用時のぬくもりや汗などにより、吸湿した状態で長時間着用していると、しわが付きやすく、また取れにくくなるのです。そして一度付いたしわはハンガーにかけておいても直りません。
しわを直すにはスチームをかけ、生地をしわが出来たときと同じ吸湿した状態にする必要があり、さらに縮みを防ぐため瞬時に湿気を抜かなければなりません。そのため、家庭用のスチームアイロンでは難しく、ご自分でされることはお勧めできません。