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2021年4月

負けね~ぞ~!ってか。

朝の散歩で、ん!見かけねーなーと

思った植え込みが、

 

 

 

 

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でもすぐイチョウと分かったけど、

 

これだね、

 

 

 

 

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で、これをひこばえやら何やら

みんなで頑張って・・・

 

 

 

 

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こうしたわけだ。

なめんじゃねーぞおおお!

だって。

 

ハイ、よくできました。

 

 

 

 

 

きものトラブル事例集 は行 その③

③変色/残留物による変色

タンスの中にしまっておいた着物が、

着ていないのに、気がついたら変色し

ていた、なんてことがあります。

 

着物の変色の原因には様々なものがあ

りますが、唯一保管状態にかかわらず

起きるのが、残留物による変色です。

 

着物の染めは、様々な工程を経て完成

するもので、それらの工程ごとに多く

の薬剤が使用されますが、その薬剤成

分が繊維上に残留し経年変化すると、

地色を変色させることがあります。

 

 

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                   画像①

 

例えば①のような紋周辺の変色です。

 

紋加工をする際に、薬剤を用いて紋を

洗う工程があり、この時の薬剤の洗浄

中和が不完全で残留すると、後日紋の

周辺を輪を描くように変色します。

 

紋を洗う工程は反物の状態で作業しま

すので、背縫いを介して変色に連続性

が無いのが特徴的です。

 

 

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                画像②

 

また②は、無地染の着物が変色した

事例です。

 

仕立て前の繊維上に、染色や整理加工

で使用した薬剤が不均一に残留してい

ると、経年変化でこのように変色する

ことがあります。

 

仕立て以前の反物状態で、原因となる

残留物が付着しているため、仕立ての

縫い合わせとは無関係に発生します。

したがってこの画像のように、左右の

身頃で縫い目を境に、まったく違う形

に変色が発生します。

 

残留物による変色は、着用以前の生地

変容に起因するため、言わば不可抗力

のトラブルといえます。

 

経年変化による変色の場合、通常脱色

・色補正で修整しますが、残留物が原

因の変色は残存範囲の確認が難しく、

完全に直すことは不可能です。

 

合掌