きものDE短歌
きもの DE 短歌 その25
訪問着 反で仮縫い柄づけし 共裾にして一幅の絵に
訪問着の染色方法のことです。
訪問着や留袖・振袖は絵羽模様と言っ
て、縫い目を越えて柄が繋がります。
これは白生地(反)のまま着物の形に
仮縫いして、その状態で下絵を描き、
それに色を挿して染めていきます。
縫い目を跨いで繊細な模様も描けるの
で、広げるとあたかもキャンバスに描
いた1枚の絵のようになるのです。
また高額品になると、着物と共生地で
(共裾)裾裏にも柄が描かれます。
礼装の着物は皆このような絵羽模様で
訪問着もそのひとつですが、訪問着に
似たものに付下げがあります。
実はよく訪問着と付下げの違いが分か
らない、という声を聞きます。
で、次回は付下げです。