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雨の園遊会でゾ~っとしたこと。

 

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5月11日、赤坂御苑に於いて

令和初の園遊会が開催されました。

 

園遊会が開かれるのは4年半ぶりと

うことで、招待客も多彩な顔触れ

で、各界より1000人余りが参加。

 

両陛下も会話が途切れず、開催時間も

例年よりも大幅に超えてしまうほどの

盛況ぶりだったとか。

 

まあそれはいいとして、問題なのは

当日の天気。

 

雨でした。

それも時折雷の鳴る悪天候。

 

園遊会ですから、皆さん気合の入った

お召し物でしたね。

 

そんな一張羅の着物姿で

傘を差しての長時間の雨の中。

 

それでも、目の前に御座すは天皇陛下

ですから、雨が降ろうが槍が降ろうが

そんなの関係ねェ~状態でしょう。

 

仁左衛門さんなんか、

傘も差さずに待っていました。

 

でもそのシーンを見てこちらは思わず

うわっ、ヤッバ~い!ですよ。

 

いくら傘を差してたとは言え、長時間

の雨の中、あの着物たちはどうなった

のだろうか?

 

ちょっと衝撃でした。

 

天気が雨だろうと、園遊会のニュース

であれば、関心事は招待された顔触れ

とか陛下のご様子等がほとんどで、雨

の中の着物の、しかもその行く末等を

案じる視点は、あまり無い。

 

悉皆やの悲しい性である。

 

着物は濡れることを一番嫌います。

 

着物を濡らすとどうなるか。

シミになる、色が落ちる、生地が縮む

それらが一遍に起きるのです。

 

直すのにそれこそ何ン万円も掛かる。

黒紋付なんか1度で終わるかも(怖)。

 

なので着物に絶対してはいけないこと。

それが、濡らすことです。

 

これから梅雨の季節。

雨が降りそうなら必ず雨具の用意を。

また、事前に着物や帯にガード加工、

防水加工をしておく事も有効です。

 

そしてもちろん、可能であるならば、

着るのを止めること。

 

これが一番です。