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コレ、直りますか?しみ抜き加工事例③
事例3 着用じみ (桜台 S様)
色留袖の袖に付けたシミです。何を付けたかは不明。
付着したシミは、比較的簡単に落とせます。よく、何を付けたか、
事細かに申告しなければならないみたいに、ものの本に書いてありますが、
別に分からなくても大丈夫です。
シミというのは複合体なので、中和させるためのあらゆる処方を行います。
それより大切なことは、イジらないこと。
あわてて、水を付けて擦っちゃう。しがちですね。
そこをグっと堪えて抑えましょう。
イジると面倒なことになります。
それは、コチラ。
★加工事例【しみ抜きビフォー・アフター】
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上は前々回の事例1でご紹介した、酸化による黄変シミの修整加工の絽のつけさげです。
主に過酸化水素水による漂白と、ゴフン染料を使って工芸修整しました。加工料は4万円台です。
加工難易度はそれ程高くはありませんが、黄変を一つ一つ筆で修整するので、
しみの範囲が広い場合は手間となり、見積もりも高くなります。
もっとも、この「手間」の捉え方は個人差があり、「ま、こんなものやろ」と思えばそこまでで、
それ以上のキャパの仕事に比べれば雑でムラな上がりになります。
職先の仕事の姿勢が表れやすい加工です。
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