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2017年2月

きもの de短歌 その11

帯〆の 房喜びは上に向け 悲しみのとき 房は下なり

・・・これは袱紗や祝儀袋の閉じ方と同じで、慶事は上向き、弔事は下向きという意味です。で、分かりにくいのが普段着の場合。よく言われるのが左側が上向きで右が下向きというのですが、その逆という人もいる。ざっくり左右上向きなんて人もいる。つまりバラバラで、決まりはないようです。帯〆の始末について言えば、房の向きより、帯〆自体の長さの方が気になります。最近はしっかり胴回りを補整する関係で、並尺では房がしっかり脇まで届かないんですね。これはカッコわるい。だからといって長尺では長すぎる。結構困ってる人、いますよ。組紐屋さん、そろそろ考え時じゃないですか。

▲きものトラブル事例集▼

さ行

除湿剤

きものを保管する上で何よりも大切なものが除湿剤です。湿度をコントロールして保管環境を整えれば、保存中のトラブルの80%は防げると言われます。除湿剤には大きく分けて塩化カルシウムタイプ、吸湿ゲルタイプ、シリカゲルタイプがあります。このうち塩化カルシウムタイプと吸湿ゲルタイプは、吸湿すると液状化してきものを汚す事例が過去にあり、現在は形状的にはほとんど変化しないシリカゲルタイプが主流です。ちなみに下の写真のシリカゲルは、シート状になっておりがさばらず、きものに特化した商品で、2枚入りで1728円。お薦めです。

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