2024年3月
これなら・・・
これは長襦袢です。
色の名前で言えば赤香(あかこう)
に似ていて、柔らかい黄赤の色に染め
たように見えます。
でも実はコレ、白い長襦袢です。
元は白い長襦袢だったのが黄変して
この色になりました。
絹は時経変化で変色します。
これは絹糸に含まれるタンパク質の
アミノ酸が、空気中の酸素や紫外線に
酸化・分解されてメラニンに変化する
から。
メラニン。
そう、これは皆さんの肌の日焼けと
同じメカニズムなんです。
しかしこの長襦袢、
これだけ黄変していても、
シミらしいシミがありません。
これだけ色が変わっていれば
普通ならシミの一つや二つあるハズ。
が、まるで染めたようにキレイです。
これは珍しい。
本来、白い長襦袢は普段着には
合わせませんが、
これなら小紋や紬にも
シレっと着れるかもしれませんねぇ。
知らんけど。