2021年3月
きもの DE 短歌 その22
履物は きものの種類で使いわけ 格高きほど かかと高きを
履物も、基本的に礼装とカジュアルに
分けられます。一般に礼装はかかとが
高め(5センチ前後)で、三段重ねの
ものが多く、カジュアル用は一段で高
さも低めです。
また、色も礼装は金・銀や白っぽいも
のを選んだ方が無難ですが、カジュア
ルならコーディネートに合わせた色選
びが可能です。
履物のサイズ表示はS・M・L・LL
の4種類で、Mサイズが23~23.
5センチ、Lサイズが24~24.5
センチで、これより小さければS、大
きければLLとなります。
草履のサイズは靴のようにセンチ刻み
でなくアバウトなので、サイズ選びに
戸惑うかもしれませんが、靴のように
足を包む形状ではないので、普段履い
ている靴のサイズで判断すればよいと
思います。
また、よく草履はかかとが少しはみ出
た方が格好いい等と言われますが、そ
れは履き慣れた人の美意識の問題で、
サイズが合ってないと痛いだけです。
それと、試し履きで親指の部分が当た
って痛いので、大きめのサイズを選ぶ
人がいますが、指で挟む前ツボはその
人の足の厚さに合わせて伸びるので、
オーバーサイズだと後日かえって歩き
にくくなります。
本来は履き込んで自然に馴染むのです
が、着物の機会が少ない今日では、事
前に室内で履き慣れておくか、鼻緒を
引っ張り、前ツボを伸ばしておく必要
があります。
もっともどこで履こうが、自分で履け
ば痛い。なら、いっそのこと御主人様
に代わりに履いてもらうとか。
誰が履いても、要は大きくなればいい
のですから。
痛みも顧みず、体を張って妻に尽くす
そこにはまた新たな御主人の利用価値
もとい、偉大さに、
気付かれるかもしれません。