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きものトラブル事例集

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アイロンのアタリ

アイロンのアタリとは、生地にアイロンを掛けたとき、生地の表面に光沢異常(テカリ)が起きることです。絹はデリケートでアイロンの設定温度が高過ぎたり、強く生地に当てたりすると付きやすく、特に濃い色は目立ちます。また単衣の場合は布の厚みの段差だけでアタリが付くので、アイロンを掛けるときは縫い目を避けるようにします。アタリは生地の光沢異常なので修整するのは難しく、アイロン掛けは注意が必要です。

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上下の赤いシールの間に見える三角形の黒ずんだアタリ。これはアイロンの跡で、光沢異常により生地や地色によってはそこだけ濃く見えます。

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アタリを拡大したもの(右が正常)。圧が掛けられ糸の組織の頭が扁平になることで、光の反射屈折で光沢異常を引起します。(京都市産業技術研究所資料参照)

 

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