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染み抜き

金彩加工の劣化

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これは留袖の金彩模様の劣化です。

金彩加工の箔はバインダー(接着剤)で貼り付けられているのですが、湿気等保管状態が悪いと

接着剤が劣化して剥離しています。画像の金彩は糸目に本金を使ったしっかりした加工のものですが、

やはり30年以上経つと劣化は否めません。中には金彩の接着剤が浮いて出て、生地がくっついて

剥がれなくなるケースもあります。いずれの場合も湿気によるバインダーの腐食が原因です。

この留袖は当初丸洗いでお受けしたのですが、金が更に剥がれる恐れがあるため部分洗いに変更しました。

 

 

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